お気に入りと暮らすということ。

近頃、自分に問いかけることがあります。

「それ、自分自身がいいと思ってる?」

日頃使うものや行く場所、食べるものなど、何かしらの選択をする際に問いかけます。

 

きっかけは、スマホカバーを買った時のこと。

スマホを買い替えて、それに合うカバーを購入する際、選択肢の中に「デザインは唯一無二レベルで好きだけど、私的にかなりお高い(5,000円くらい)」、「デザインは妥協レベル、だけどお手頃価格(1,000円くらい)」があって、どちらにしようか悩んで悩んで…好きなデザインのものにしました。

個人で使うものにこんなに費やしちゃっていいのかな、安いの買って差額で家族でランチしてもよかったんじゃないかな、と、思い切ったあともぐるぐるぐるぐる考えてしまっていましたが…。

 

数ヶ月経過した今、やっぱり買って大正解だったな!と実感しています。

スマホを触る度にテンションが上がるし、自分自身を大事に扱ってる気分になって嬉しくなるのです。

前のスマホでは、「使えりゃなんでもいいや」とシンプルで安いのを適当に見繕って買っていたのですが、その時とは気持ちが全然違う!

そりゃそうだろうとわかってはいましたが、こうも違うものかと驚きました。

 

その一件以来、自分自身にまつわるものを選び取るときに冒頭の問いかけをするように。

例えば、お財布。

使い勝手重視でシンプルなカードがたくさん入る、ジャバラタイプのお手頃…というか付録のお財布を使ってきたけど、ネットで一目惚れした西陣織風の生地を使ったがま口財布を2週間悩んで購入。

手にする度にニヤニヤしちゃいます。と同時に、お金を大事にしようとも思えるのです。

 

それから傘。

しょっちゅう使うものでもないから傷まないこともあって、子どもたちのお下がりを使って、自分自身のはもう何年も買わずにいました。

これもふと立ち寄ったお店で一目惚れした傘を、一目惚れから2ヶ月以上経ってから購入。

これは「たまにしか使わない傘に2,500円も…それも自分用の傘で…」と悩みに悩み、スマホケースとお財布の実感を経て、「やっぱりこれがいい!」と買いに行ったらなんとセールで半額になっていた!というミラクルなおまけ付き。

大好きな傘のおかげで、憂鬱な雨の日のダンナの見送りもご機嫌でいられます(笑)交通量の多い時間に出るので、見てあげないと危険なのです。

 

以前は個人的な出費はよろしくないもので、できるだけ抑えるようにと我慢ばかりしてきました。

けど、安ければいいという買い物は、どうしても我慢や妥協がつきもの。結果、大事に扱えなくて壊してしまったり、他に目移りしてすぐに買い換えてしまったり…捨てるときのストレスもあります。

そうなると、少し高くてもお気に入りのものを買って、大事に使う方が家計にも精神的にもいいのかなと思います。

 

実際、家計が劇的に上向いたわけではないけれど、コスト重視で選んでいた頃に比べると、不思議とゆとりがあります。出費を抑えることばかり考えていた頃のほうが赤字続きだったし、借金も多かった。

安物買いの銭失いとはまさにこのことなんでしょうかね。

いっぺんに一切合切お気に入りにすることは難しいけれど、買い替えのタイミングに差し掛かったら、お気に入りを選び取るようにしていこうと思います。