やっぱりおかしい、うちのダンナ。
次女のインフルがうつってしまった。
寝込む。
寝込む際、私は高らかに宣言した。
「少なくとも3日は寝込むので、その間の家事はあなたたちよろしく。溜め込まないでよ!私は一切やりませんから」
当たり前だ、しんどいんだから。
さてどうするだろうなぁ、とうなされながらも様子を伺う。
「とーちゃんはご飯作るわ。長女は洗い物、次女はテーブルの片付けよろしくな」
私が元気な時は一切やらない分担ですか。
まぁダンナ一人じゃ無理だろしね、まぁ頑張って。
「ご飯できたよ、食べられる?」
うーん、しんどいけどお腹は減ってる。食べられる内に食べとかんとね。
テーブルに用意されたのはオムライスとうどん。
オ、オムライス…
インフルで体調激悪な病人にはまず出さない料理だが、なぜそれを選んだダンナよ。
でもそれしかないので食べる。
オムライスを見た瞬間、私に残された道は「とっとと回復して家事復帰」一直線だと悟る。食べて治すしかない。
うどんはうどんで、具は生卵とレタス。
なぜに病人に生卵食わすのか。
そしてネギがないからってレタスはおかしいでしょう。
そして出汁を一口すすってみると、めっちゃ濃い。関東風でもこんなに濃くないでしょうってくらい。
「病気で味わからんだろうから、濃いめにしたよ」とドヤ顔のダンナ。
あのね、病気だからこそ薄味なのよ、消化に負担がかからんようにね。そして卵も火を通すのよ。
どうにかこうにか食事を済ませ、こんこんと寝入る。
翌朝、あーだこーだ言いながらも皆それぞれの職場やら学校やらに旅立っていった。
家を出る際、眠る私にダンナが声をかけてきた。
「朝ごはん、ゆで卵しといたから。お昼はテキトーに食べて。」
ゆで卵…テキトー…
もはや突っ込む気力も体力もなく、力なくダンナを寝床から見送った。
いかん。1日も早く回復せねば死ぬ。